18/6/2003

コンフェデ 対ニュージーランド戦



そんなわけでコンフェデ開幕戦日記。6/18晴れ。目覚めたら、前日まで落ち着かなかったのが嘘のように「今日は素晴らしい日になる予感」が根拠なくやってきた。 18歳でパリにサッカー修行にやってきた遠藤浩行くん、わびすけとともにまだ人影まばらなSTADE DE FRANCEへ。 パリには約1万人の日本人が住んでいるらしいけど、全員が来たとしてもこのスタジアムは全然いっぱいにならない。日本から応援に駆けつけたたくさんのサポーターとニュージーランドサポーター、それからこどもを連れたサッカー好きのフランス人等で3万6千余りの入場者数。収容人数の約1/3強か。
練習が始まるとニュージーランドチームの予想以上の技術の低さが見て取れた。トラップが大きいし。ラグビーの試合じゃなくて良かった!?
「今日はトルシエさんも来てるんじゃない?」なんて言ってたらやっぱり電光掲示板のスクリーンに映されていた。
応援の雰囲気はまるで親善試合のように緊張感がなかったけれど、やはり勝ち試合は格別。 中村俊輔選手の2ゴールは背番号10のユニフォームを着て応援する僕まで何だか誇らしい気持ちにさせてくれたし中田英寿選手のミドルシュートはローマ時代のユベントス戦を思い出させる美しいゴール。フランスのこどもたちも「NAKATA, NAKATA!」と歓声を上げていて微笑ましかった。
日本が3点とると後ろにいたこどもたちが「1,2,3−0!(ェアン,ェドゥー,トロ”ワッゼーロ”ッ!)」と懐かしい節まわしで歌い出す。5年前のワールドカップ・フランス大会の決勝以来流行ったフレーズなんだけどこれを歌える機会が来るとはラッキー!
力の差を考えれば日本ももっと得点できそうだったし、コロンビアやフランスがこの調子のニュージーランドと戦えば5−0や7−0くらいにはなって、日本の3得点の評価は下がってしまうかもしれない。けれど個人的には「はぁ、そんなの歌ってみたいっす」と羨ましく思っていたスコアなのでこの際よしとしよう。
スタジアムを後にするべくエレベーターに乗ると案内のお姉さんが「どっちが勝ったの?」「こっちさ!」「スコアは?」「3−0!」「まぁ!おめでとう!」「ありがとう!」あれ?このお姉さん僕たちが客席に入ったときもエレベーターに乗っていた。ひょっとしてずっとエレベーターの中に!?たいへんな仕事だなぁ…。
試合途中で合流した、フランスへ帰国したもののこんどは「やっぱり日本の方が仕事がしやすい」と悩むケイくん、ヨージ・ヤマモトで働く玄くんらと5人で近くのサッカー・カフェへ。晩餐しながら大画面でフランス対コロンビアを観戦。さっき見た試合とはスピードも激しさも別次元。優勝候補のフランスが辛勝したものの、コロンビアに勝つのも簡単ではなさそうだ。
帰り道、ユニフォームを着ている僕たちにまた「どっちが勝ったの?」と声がかかり、エレベーターとまったく同じ会話を繰返す。「尋かれると気持ちいいっすね!」と玄くん。フランスを応援するという画家のお父さんと喧嘩になったそうだ。「そんなこと言う奴がいるから日本はいつまでたっても駄目なんですよっ!」と爽やかに笑う。
次の試合まで束の間、3−0の満足をかみしめよう。

  

Comments (0) so foot !? Tags: — Kyo ICHIDA @ 2003/06/18 00:39