承前・Spotifyのレコメンド機能を「あなどれない!」と感じたのは、使い始めて3ヶ月めに Louis Cole の『Big Green Suitcase』がプレイリストに出てきたことがキッカケでした。
「こういうサウンドとかコード進行好きでしょ?」
と見透かされた気がして…、その通りだよ!と。
当時まだリスナーの数が三桁に届くかどうか、というマイナーなインディーズからこちらが気に入るものを的確にピックアップしてくれるんだから優秀なアルゴリズムですよね。
お薦めの精度を上げていくには、Discover Weeklyのプレイリストを聴いて気に入った曲の+にチェックを付けて「ソング」に入れるだけ。(現在は「好き」や「嫌い」を意思表示するボタンもあり)
すると数週経つ頃にはレコメンドがいい感じに偏ってきます。
毎週30曲お薦めされてソング入りするのは1〜2曲ですが、月に1曲でも凄く気に入る音楽と出会えれば御の字。
ときどき「ソング」をまとめて聴くのもまた楽しいんですよね。
さて、こうして出会ったルイス・コールですが、ドラマーでキーボード等もこなすマルチプレイヤー。右利き用のドラムセットですが左右の手が交差しないスタイルで、打順を見ると左利きっぽい。
意外に複雑な和声とわりと雑な感じのグルーヴが独特でクセになる心地良さ。たしかに専業ドラマーにしておくのは勿体ないソングライティング能力の高さだわこの人。
でもローファイなのはいいとして、ジャケ買いはされないだろうなコレ、見かけによらない素晴らしい内容なのに……苦笑
ソロ2作目の『Album 2』の日本盤はジャケ写差し替えになってるし。
ブライアン・ウィルソン風とも評される本作、5曲目の『You’ll Believe Me』がそれですが、他の曲も全体的にとても気持ちよくて、コードが単純だと萌えない人にお薦め。わたしだ。
ソロはあまり売れなかったのか、現在は女性ボーカリスト Genevieve Artadi とのユニット KNOWER が活動の中心で、ちょっと芸風も変わってきたというか。
もちろんKNOWERもかなりいいんですが。パリにも来てくれたし。スナーキーパピーと共演もしてるし。(このグルーヴ最高)
でも、やっぱりソロの雰囲気が好きなんで、ソロ活動もぜひ続けてください。