アリス=紗良・オットさんの演奏を聴きにLa Seine Musicaleへ。
ここはブローニュのセーヌ川の中洲にある2017年にできた新しいホールで、まだ微かに新築のような木の香がします。
プログラムが一部変更になり休憩なしの1時間に短縮されたので体調かも?と心配でしたが、開始前の英語でのMCは軽妙なジョークを交えながら楽しげで。
演奏が始まると杞憂はけし飛び、すぐに引き込まれました。
先日発表された多発性硬化症の影響など微塵も感じさせない、滑らかで、ピアノの多彩な音色を引き出す幸せな演奏。
最新作のNightfallの収録曲のうちラヴェルがショパンに変更に。
ラヴェルも聴きたかったけれど、ショパンへの変更が奏功して盛り上がる流れができた気がします。
1時間の旅の始まりは心地よいドビュッシーから、独特なサティを経て、そして最後はつい羽生結弦選手の姿が目に浮かぶバラードで徐々に高まったエモーションが炸裂。
弾き終わったアリスさんの眼から涙が溢れました。(ヤバい、もらい泣きしそうになる)
アンコールはショパンのワルツ イ短調を弾いてくれました。
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