久しぶりにパリへやって来た友人から今どきのフランスのお薦めCDを尋かれたのでついでにこちらでもご紹介。
イチオシはGérald Gentyの『Humble Héros』(しがない英雄、とでも訳しましょうか…、リンク先のAmazon.frで試聴できます)
この人、フランスの駄洒落大王です。若いからダジャレ王子かな。とにかく歌詞が面白くて仏語の勉強にもピッタリです。
面白いだけでなく軽妙洒脱な曲作りのセンスも秀逸で飽きさせません。
去年帰国したときこのCDをお土産にしたところ、フランス関係の友人達に大ウケでした。
フランスではFIPというFMラジオ局でかかる以外は何故かまだあまり知られていないのが勿体ないです。
積極的逃避と1曲買い
AppleといえばiPod、iPodといえばiTune、iTuneといえばiTune Music Storeな今日この頃ですが、家に居ながらにして1曲買いができるのはやはり便利ですよね。アルバムを買うほどじゃないんだけど、この曲が聴きたい!っていうときとか。
先日発作的に聴きたくなって、CMソングでというよりはタモリ倶楽部の空耳アワーで超有名な懐かしのあの曲、Tears For Fearsの『Sowing the Seeds of Love』をつい買ってしまいました。
そう、「かあちゃ〜ん、ゆるしてぇ〜ん♪」のあの曲です。
改めて聴くとビートルズの『I Am The Walrus』を彷佛とさせるはじけたアレンジで、カッコいいな〜、なのになんでこんな情けない歌詞なんだろう?と思いました (あ、違うか)。でもなんか、母ちゃんに許してほしくなる曲ですよね。
もしや…!?
夏のバカンスも終わり、久しぶりに仲間達と顔を合わせることに。バーベキューをしに郊外の友人宅にタクシーで向かう。タクシーの運転手さんは風邪をひいているらしく鼻をグスグスすすって咳もひどいけど、降りるとき親切に手を貸してくれました。
この日のペンギン祭りの大雑把な内容はこちらに任せるとして (手抜き)、元同僚のプログラマのブノワも風邪をひいているらしく、ちり紙ではなくハンカチで鼻をかんでいてフランス人らしいなぁと。
だがしかし。
同じハンカチで256回鼻をかんでいる。
1〜2回ならともかく、それは逆に不衛生では??
チャーリーとチョコレート工場
映画館が立ち並ぶモンパルナス通りのクライアントのところへ行ったついでに『Charlie et la chocolaterie』(Charlie and the Chocolate Factory 邦題:チャーリーとチョコレート工場) を観てきました。笑った〜♪
物語としてはジョニー・デップが「子どもに見せられるような映画に出たい」と言ってたのがうなずけるような子ども向けファンタジーで『ジャイアント・ピーチ』のような感じ、と思ったら同じロアルド・ダール原作だそうで。
でもそこはティム・バートン、笑いはかなーりブラック。各キャラも濃ゆくて、特に歌って踊るOompa-Loompas族のおじさん最高!ちょっとパラッパ的でもあるんですが、Veruca Salt (お金持ちのわがまま娘) の曲がとってもいかしてます。
それにしてもいいなーティム・バートン、好き放題してて!
フランスのテレビアニメ事情
フランスのテレビでは以前から日本のアニメが数多く放送されています。特に今30代のフランス人はどっぷり日本アニメ育ちだそうで。若い世代も再放送で古い日本のアニメをよく知っています。
フランスで最も有名な日本のテレビアニメは何かと問われたら、たぶん『グレンダイザー』 (仏題は『Goldorak』)ではないでしょうか。『グレンダイザー』というと日本では『ガンダム』とかに比べて圧倒的に印象の薄いアニメですが、友人によるとフランスのテレビ局が日本からアニメを買う際『マジンガーZ』のような当時一番人気のものは高いので、人気がイマイチで安いものを選んでいたらしいのです。そのため、日本ではそれほどヒットしなかった and/or 知られていないアニメがフランスでは超メジャーだったりするから不思議。
その一例が『キャプテン・フューチャー』 (仏題は『Capitaine Flam』)。調べたらNHKのSFアニメらしいのですが全然知りませんでした。
今年のFête de la Musiqueの路上ライブでオリジナルのフレンチ・ロック以外にラスト1曲だけ、その『Capitaine Flam』のテーマ曲をやったところ…若者たち炸裂 (ビデオ参照) …さすが有名な曲は反応がいいです (汗)。
ちなみに曲の後で若者たちが叫んでいるのは「Goldorak! Goldorak!」、つまり「グレンダイザーはどうした?グレンダイザーを演れ」と (笑)。
(冷静に見ちゃうと恥ずかしいですが、なんか可笑しいので公開)