週末、ル・マンのアイリッシュ・バーへ演奏しに行った。人前で演奏するのはちょうど一年ぶり。そしてル・マンに来るのはかれこれ15年ぶりだった。
飲み過ぎか?ライブの出だしでヤンは何弾けばいいか完全に忘れちゃうしで初めはどうなることかと思ったけど、デキはともかくけっこう楽しんで演奏できた。
ル・マンのお客さんは寛大かつ「みんないい人だ」状態で、帰り際にわざわざ「ドラム良かったよ!」と言って握手しに来てくれる人もいて嬉しかった。
ところでドラムは中学の頃からやってるんだけど、パリに来てからオンラインのドラムスクールに入ったらかなり新鮮。やはり基本が大事なんだなぁ、思えば絵を描くこととバンドしかしていなかった十代の頃にもっとちゃんと勉強しとくんだった。
凧上げ
会社の仲間達と大勢乗れる車を借りて4年ぶりのベルクへ。十年来のバンド仲間で今は仕事仲間でもあるヤンの別荘で週末を過ごす。まだまだ寒く、強い風の吹く浜辺では凧上げ大会が開かれていた。砂浜では車椅子がにっちもさっちも進まないため通りから眺めていると、仲間達が4人がかりで車椅子ごとかついで砂浜のなかほどまで運んでくれた。この砂浜は海辺までの幅が100〜200メートルもある超遠浅で、砂は白くてとても細かい。子供の頃以来だなぁと感慨にふけっているとヤンから凧を渡された。フランスの凧は日本のものと違って足がなく2〜4本の糸で操るようになっている。始めはすぐ墜落してしまいなかなかうまくいかなかったけれど、だんだんコツがわかってきて落とさずに上げ続けることができるようになってきた。次々変わる風に合わせて糸を懸命に操るのが単純に楽しい。
自分自身はまったく移動せずに凧を上げていたら、プロのウィンドバギー選手でフランス2位だというヤンのいとこが誉めてくれた。もっとも、単にタイヤが砂に埋まって動けやしないのだが。
没頭するうちすっかり無心になって、ただひたすら風と対話しているようだった。みんなのおかげでできた貴重な経験。
そういえば子供の頃から凧上げは見ているだけで、自分でするのは初めてだった。
意味はない
旅路の果てにスーパー肝臓を取り戻した僕は今日もアルコール度数の高いベルギービールをあおりドラムを叩きまくるのだった・・・
スーパー肝臓とは文字どおりMONOPRIX等のスーパーで売られている肝臓であり別名フォアグラとも呼ばれる。
熱
パリでもインフルエンザがかなり流行っていてついにかかってしまった39度以上の熱を出すのは20年ぶり往診のお医者さんに注射を打ってもらい薬を処方される薬の数計10種類!ちょっと多いんじゃなかろうか?と思いながらもとにかく服用していたらある朝「旅に出ます探さないで下さい」という置き手紙を残して肝臓が出ていってしまった背中がスースーするので困っているとふーつらがウサギを紹介してくれたので背中に巻いて暖める判らないことを人に訊いても教えてもらえない歳になってしまっていることに気付き漠然と不安になったしょうがない僕の一部を連れ戻しに行くか。
リスキーな食材
年末にODEONの裏手のレストランで『えい』を食べたらおもいっきりあたってしまった。いやぁ〜まいった。
後で同僚に聞いたら彼も昔えいを食べてひどいめにあい以来見るのも嫌だそうだ。なんでも結構リスクの高い食材らしい。でもその割には河豚なんかと違ってマズいんだこれが。リスクを冒す価値ないよー。
ではなぜそんなもんがメニューにしっかり載っているのか。それは常に『初めて食べる人』がいるからに違いない。ご注意を。