29/6/2002

パリ市清掃局のデフィレ

テレビでワールドカップの3位決定戦を見ていたら何やら表が騒がしくなってきた。大通りに出てみるとゲイ・プライド(この呼称はもう使わないとか小耳にはさんだけど)の日だった。ゲイの大行進。一般車両を完全に通行止めにして、サウンドシステムを積んだ何十台(何百台?)もの大型トラックが、街をディスコにする勢いの大音響で音楽を鳴らしながら紙吹雪の舞う中を徐行していく。お馴染みのド派手なコスチュームをまとったドラッグクイーンたちや様々なコミュニティーに属するゲイたち(中には警察や鉄道職員とかの同性愛者グループの山車もあった)のパレードは見ていて楽しい。もちろん見た目のお祭り騒ぎばかりでなく、ビラや看板で各々の主張を訴えるグループがほとんど。そういえば選挙前にゲイであることをカミングアウトしたことでも有名なパリ市長のドゥラノエ氏も毎年参加しているそうだ。
パリでマニフェスタシオンは珍しくないけど、これだけ大規模なイベントが街のまん中を縦断していくのだからそれはもうたいへんな大騒ぎ! 通りは紙吹雪だらけで凄いことに。どさくさに紛れて屋台も出てるし。去年は見物人もあわせると50万人参加したそうだが今年はもっと多いかもしれない。オーガナイズする方もさぞたいへんだろう。東京ではまず許可されないに違いない。
見物してるうちに、行列の最後はどうなっているのだろう?という興味が湧く。目の前を全てのトラックが通過するのに3時間以上かかった。いちばん最後にやって来たのは?・・・なんと40台余りのパリ市の清掃車両! どんどん道路を掃除しながらしんがりを務める様はあっぱれでした。

  

Comments (0) パリ Tags: — Kyo ICHIDA @ 2002/06/29 01:45