『アメリカ』と言えば、印象的な歌詞と相まってあるシチュエーションの中で特別な輝きを放つポール・サイモンの名曲。
911のニューヨークのテロで亡くなった消防士とその遺族のためにポール・マッカートニー
の呼びかけで開催された”The Concert for New York City“で、最初に登場したデビッド・ボウイがステージ中央に座り込み、おもちゃのキーボードの自動伴奏で歌った『アメリカ』には思わず目頭が熱くなった。英国人であるボウイがオープニングにこの曲を選んだことが興味深いし拍手を送りたい。そういえば昔イエスもこの曲をカバーしていたっけ。
この曲は映画『あの頃、ペニーレインと』の中でも効果的に使われている。
『アメリカ』からエンディングの『Feel Flows』までとにかく選曲が凄くいい。
ちなみにこの映画をこれから観る人には(もう観た人にも)監督が再編集したロングバージョン『Untitled』(『あの頃、ペニーレインと デラックス・ダブル・フィーチャーズ』DVDに収録)がお薦め。
ディレクターズ・カットにありがちな未公開シーンを追加しました、というだけのものでなく全編に渡って丁寧に再編集され劇場公開版よりも遥かにいい作品になってます。