先日タクとAlésia教会近くのレストランZEYERに牡蠣を食べに行った。これは毎冬恒例の行事なんだけど、今年はちょっと早め。山盛りの牡蠣でSancerreを飲みながら、珍しく彼の方からマレフィスの話に。
意外にも彼は自分達の、マレフィスのCDを1枚も持っていない。実際今彼の周囲にいる人達は彼が昔ミュージシャンをしていたことすら知らないんじゃないかな。
そういえば彼は暫くの間全く音楽を聴けなくなったとリュンヌから聞いたことがあった。
ここ2〜3年でだいぶ回復(?)したようで、彼がうちに来たときたまたまBGMでマレフィスがかかって「ちょっと聴いてみようかなぁ」というので喜んでCDを作者にお貸しした。(そのCDは誰かが「貸して!」と持って行ってしまったらしいけど)
「こないだ声のページを全部読んだんだよ。リュンヌが読んで泣いたっていう話を聞いて」
(それは嬉し泣き等ではなく、申し訳なく思う気持ちからだったそうだ)
「もしあの頃 (3枚目を出して活動休止を決めた頃) これを読んでいたら、続けられたかも」
え”っ!マジで!?彼がやめなかったかもしれない可能性に言及したのは初めてのことなのでビックリ。
「メールは読んでたよね?」
「うん、だけどまとめて読むと、やっぱり、違うよね」
それでマレフィスが存続したなら、全部まとめて印刷して届けるなりすればよかった…もっとも活動休止後に来たメールの方が多いので無理なんだけど。
やはりミュージシャンにとってスタジオにこもって、時に苦痛も伴う音を生み出す作業をしているときにはファンにどんなふうに受け入れられるかは全く見えなくて、ライブで反応を直に感じることによって初めて理解できるものなんだろう。
ライブをしなかった彼等にはその楽しみの部分が無くて、彼は彼女を守ろうとするあまり終いには苦痛ばかりになってしまったのは何より残念。
「でも今聴くと音が悪いよね」と笑うタク。
そんなことは全くないけど、その才能を知っているだけに音楽を続けていないことは大きな損失。もっとも、彼自身は音楽に未練も執着も見せないのが幸いでもあり、残念でもある…。
けれども、何か感触を持ち始めている。ひょっとしたら、あるかもしれない。
(48Kbですが試聴できます。全曲目を聴くにはこちらへどうぞ。)
マレフィスの事じゃないので恐縮だけど、エッフェル塔の上、中間あたりに
バニラの香りのするスケートリンクが出来たそうだね、期間限定らしいけど
転ぶとアイスクリームの匂いがするなんて、さすがにパリ児のする遊びらしと
思いながらニュースを見てました。
何度も視聴したよ、懐かしいグラナダ♪。タク君にも宜しく伝えてね。
わー、ここのこと忘れてたよっ!
みなさん忙しくてもちゃんと更新してて脱帽・・・