近年パリ市では路上駐車に関してちょっとユニークなルールを設けています。
それは、パリ市が無料発行している証明カードをフロントガラス内に置いておけば居住者は自宅周辺のエリアに1日50サンチーム・1週間2.5ユーロで路上駐車できる、というもの。
50サンチームはだいたい70円ちょっとでしょうか。土日はパーキングメーターもお休みなので、1週間=5日で2.5ユーロ (約350円) という驚きの安さ。
これが非居住者となるといっきに高く (というか普通に?) なりエリアによって1時間で1〜3ユーロです。(こちらの地図を見るとシャンゼリゼ等市の中心が高く周辺が安いようです)
なぜこのような路上駐車料金体系になっているかというと、市内の交通量を減らすためなのだそうです。
なるほど、バス専用車線が増えるにつれ駐車できる大通りは減り、裏道は居住者の車がビッシリとあっては…車で出かけるのを躊躇してしまうというものでしょう。
パリ市以外でもあちこちの都市がこうしたしくみを取り入れているようです。
日本のような車庫証明も要らないわけで、安く路上駐車できるというのは車庫付きのアパートなど望むべくもない身としてはとても有難いです。昔あったVignetteという毎年年末にTABACで買う車の税金のようなものも廃止された今となっては、実質的な税金は登録時に支払うCarte grise代 (100〜300ユーロ・1万4千〜4万円ちょっと) だけで、車の維持費がとても安く済むのですから。
とはいえもちろんメリットばかりではありません。
路上駐車の場合車庫のある車に比べてもちろん自動車保険料は高くなります。
あと、維持費はかからなくとも車の値段そのものが日本よりかなり高いのです。中古車になるほど顕著で、同じ車種で同じ走行距離だったらだいたい日本の倍くらいかそれ以上するものも。(日本は世界的に見ても「車の安い国」かもしれません)
そしてそんなことよりも何よりも、空いている場所を見つけるのがとにかく難しい!
早く家に帰りたいのに停める場所を探し求めて30分、ときには1時間さまようことも。すぐに場所が見つかったときは思わず「ラッキー!」と叫ばずにはいられません。
そのせいかパリジャン・パリジェンヌは縦列駐車が素早いです。空いている、または今まさに空こうとしている場所を見つけるやいなや、たとえ反対車線からでもはみ出してきてそのまま反対向きに停めてしまいます。前後の車を押すのももちろん当たりまえ…日本でそんなことをしたら大げんかになりそうですよね。
そんな苛烈極まりない駐車状況のパリですが、今の季節だけは例外。
そう、みな夏のバカンスでいなくなっているため簡単に停める場所を見つけることができるのです。
しかも8月の1ヶ月間は路上駐車は無料!
思うに取締をする人達もバカンスでお休みなためかも。
9月になれば道もお店もどこもかしこも元通り混雑しますが、それまでの間「人がいなくて空いてるパリもいいよね」とつぶやきながら、バカンスに行けずひたすら猛暑に耐える今日この頃なのでした。
高くても1時間3ユーロか….。
都心と比べると驚きの安さだね…(笑)
しかし、kyoくんが借りてきていたレンタカーのベンツで、
惜しげも無く、前後の車をめりめりと押しのけて駐車するのを体験したときは、
日本人的感覚から、妙な汗が流れてますた…. (^^;
あはは、やっぱりそう!?
パリ式駐車は学生時代に体験して慣れちゃったから抵抗を感じないけど、うっかり日本でやらないようにしないとね (笑)
でもさすがに反対車線に縦列駐車するのは今でも違和感あるけど。(^^;)
そうそう、レンタカーがベンツだったのは他にオートマがなかったんだよね…まぁここではベンツといえばタクシーだし。
学生時代に乗っていた車に駐車禁止の紙が挟んであった時に、さっさと破って捨てていたのも目撃!
前後に車をバンパーを押し込みながら割り込むなんて日常的にやってるkyoを見て、国際手配されやしないか焦りましたぜ。
何だかパリ人的な性格をしてるわい・・・と呆気にとられた。(笑)
路上駐車じゃ熱波でサウナですね!
パリで洗車してる車って少ないし、バンパーは前後を押し分けても車体に傷がつかないために有るんだよ!と聞いてホ〜車はアシなだけなんだ!と妙に感心したのを覚えてます。
まぁまぁ、そんな古くて人聞きの悪い話は置いといて (笑)
べつに車体は傷ついたっていいじゃない?という考え方は日本では通用しないよね。。
考えてみると普通の駐車違反の罰金11ユーロっていうのも日本と比べるとだいぶ安いです。
今度は私も押す練習をしなきゃ!
大丈夫。寸止めの日本式より当てちゃう方が簡単だから (笑)