僕のように正月休みボケでケガする人が多いのか (?) 搬送先がなかなか見つからず、救急隊員の方があちこち問い合わせしてくださりうちからふた駅のK病院に行くことに。救急車は乗り心地は悪くはないけれどやっぱりあんまり嬉しくありません。
病院でとりあえず医師に状況と、もし可能であれば明日飛行機に乗りたい旨 (無理っぽいとは思ったけれど) を伝え、何はともあれレントゲンということに。
レントゲンを見た先生が、
「あー、けっこういっちゃってますねー」と写真を見せてくれましたが、3番目の腰椎が他よりも明らかに潰れて何カ所か割れたようになっていました。
「こういう場合年配の人は腰椎がそのまま潰れちゃうんですが割れ方に多少若さがありますね」
(いや〜そう言われても喜んでいいのかどうなのか…)
「絶対安静です。このまま入院ですね」
(あちゃー、やっぱり…)「今月中に退院できるでしょうか?実はかくかくしかじか…」ちなみにそのとき1月8日の夕方でした。
実はこのとき二つの点で焦っていました。それがなければたまの休暇だと思ってゆっくり治療に専念してもよかったのですが…。
ひとつは、10年カードの受け取りに必ず本人がパリ警察に行かなければならないこと。2月5日から2ヶ月の間に取りに行けばよいので日数はあったのですが、問題はカードができあがるまでの仮の紙に書かれたフランス再入国の期限が2月16日までだったのです。もし期間内に受け取れなかった場合は理由の如何にかかわらず申請を一からやり直し。それはちょっと想像しただけで無理な話です。
「…なるほど、ではなるべくそういう方向で」
「病室でコンピュータ使っていいでしょうか?」要求の多い患者である。
「ああ、別にいいと思いますよ。うちは古い病院なんで携帯すら禁止なんですが今どきそんなこと言ってもねぇ、時代遅れですからね」
「みんなこっそり使ってますしね〜」と看護婦さん。
もうひとつは3年間毎年携わってきたある3部作の最後となる仕事でした。
入院してまで仕事をするなんて野暮ですし、まるで自分にしかできないかのように思える仕事であっても実は気のせいで代わりの人は見つかるものだと解っていますが、シリーズの途中で急遽交代することになればクライアントに迷惑がかかるのは必至でそれだけは死なない限りは避ける覚悟でした。
シリーズ制作で蓄積してきたノウハウや関数があったので病院である程度作業できれば2ヶ月後の納期に充分間に合うと計算できました。骨折は安静にしているだけですし、何しろ楽しみな仕事だったのです。
痺れが全くなかったのは何より幸いでした。痺れがあると緊急手術だそうで。いや、早く退院できるのならもちろん手術受けますが、この場合はそうでもないらしく話を聞くと「受けたくない!」と思わされる大変な手術でした。腰椎でなく脚だったらもっと簡単だったかもしれませんが…。
というのも12年くらい前に足の付け根を骨折したときは今はないT大分院に入院したのですが、長く寝込むと筋肉が衰えるからということでチタンで骨折部分をがっちり固定する手術を受け、翌日には立ち上がることができました。
「日中は横にならず起きてなるべく日常生活と同じになるよう、ノートPCで仕事しててください」との指示で個室を (なんと大部屋料金で) 割り当てられ、しかも家から自分の車を持って来てもらうように言われ、リハビリの一環として病院の敷地内を先生同乗で運転したり。そして2週間で自分で運転して退院した、という経験がありました。
そんなわけで前述の二点を「絶対間に合わせる!」ことをモチベーションに治療に取り組むことにしました。
とはいえ緊張していたわびすけにはやはり骨折という事実が相当ショックだったに違いありません。
無理な体勢でギプスを巻いたため固まるまでかなーり痛かったのですが、その様子に貧血を起こしていました。
ひとりの看護婦さんの「♪結婚されてどのくらいなんですか〜?」「ご夫婦でケータイお揃いなんだ〜♪」等の能天気なトークにだいぶ精神的に救われたそうです。
それにしても、こういうことが起こるとどうしても「なぜこうなってしまったのか、バチでも当たったのか (だとしたらなんで?)、それとも何かの暗示なのか??」とか考えさせられてしまいます。
痛みと相まってその晩は眠れませんでした。
あらー…、おつかれさまでした。
ワタシは家族旅行の真っ最中に骨を折りましたが
両親のほうがショックを受けていました。
それにしても、理由の如何にかかわらず一からやり直し、は
キビシイですね。
ドクターストップなら仕方ないじゃん!といいたいところですが。
そんなところに、移民の難しさと世知辛さがにじみますね。
なんにしても、暖かくなってきてよかったですね。
寒さはこたえますし(←ババくさい)
ぜったいだからそれって厄年なんだよ!!!!
お祓いしよう、お祓い。
ってあれ? パリに神社ってあるのか…?
たばた。さんお久しぶりです!
家族の方がショック受けてしまうっていうの、ありますよねー。
それにしても家族旅行のまっ最中に骨折っていうのもキツいですね!?
>てらだ
厄年?
・・・ほんとだ、大厄だ!!
そうかー、厄年だったのかー・・・
神社は、ないっす。。。
わびすけさんから聞いたときは相当びっくらしましたよ!
でも不幸中の幸いがた〜くさんあって、
やはり心の美しい人にはいいことがあるのだわ、と、
なんだかほっとしました。
ご当人たちはそれどころではなかったと思いますが。
mamiさん、びっくりさせちゃってすいませんでした!
不幸中の幸い、って何でしたっけ?(^^;
心の美しい人にはいいことがあるのかもしれませんがそれはどこかよその人たちのお話です!僕たちはべつにぜんぜん心美しくないですよ〜、超フツーです。
ただフツーなりに、自分のことより周囲のために動こうとしてた矢先だったので正直ヘコみました (苦笑)
厄年とか考えると、オレ的にもとっても嫌なんで(笑)、
これはきっと何かその時に帰っちゃいけない理由があったに違いない……..と思おう (^^;
どこぞの誰かが、飛行機に乗り遅れて1日遅れでパリに行って、幸せな気分になったように(爆)
えっと….、その理由は解らないけど (^^;
moriyくん、ほんとだよね (爆)
しかし侮れないね〜厄年。お互い気をつけよう。
割れ方に多少若さがwww
ゴメン、不謹慎だけど吹いちゃった。
お医者さんて面白いこと言うよねー。
私、昔レントゲン撮ったら
「君は痩せているのに骨が太いなぁー、いやーあははー立派立派!」
って爆笑してくれました。
たしかに、お医者さんって面白いこと言うかも。
最初「腰椎の破裂骨折」って言われたんだよ。ってそれは面白いことじゃないけど。。。
いちばん面白(?)かったのは、先生がレントゲンを見せてくれながら、
「ほら、形が元に戻ってきましたよ!自然にふくらむとは通常は考えにくいんですが…」
「先生、折ったのは1番でなく3番ですけど…」
「あ…ほんとだ」
その後両者笑いを堪えたぎこちない沈黙が…(^^;
そうかーjoeちゃんは痩せているのに骨が太いんだ!?それは空手に良かったに違いない!
>痩せているのに骨が太い
だってその時は胃も腸もやられてて37kgしかなかったからさ-。
それで骨だけ太かったら確かに面白いかもねwww
>「先生、折ったのは1番でなく3番ですけど…」
笑うとこじゃなくて怒るところでは。。。?
くおらー、この薮!っつって。
えっ、37kg!?
一時的とはいえそれは凄い!!
空手的にはもっと体重ないと打撃が効かなくない??でも身軽さを生かした方がいいのかな。
いやまぁ怒ってもさぁ (案外その勘違いのおかげもあって早く退院できたのかもしれないしね!?)