USTREAMネットワークトラブル・メモ
- ポートは開いているか!?
IN/OUT共にポート1935、ポート6667を開放 - プロキシに気をつけろ!
Proxy経由だとうまくいかない場合があるようです
USTREAMをするにあたりネット回線の確保が大切なのは言うまでもありません。上りの速度が重要であることはご存知の通りです。
ユネスコの館内は公衆無線LANが使用でき、スピードテストをしたところ最高で上り2.5Mbpsくらい出ました。これはUSTREAM中継をするには充分な速度です。
ところが試しに中継しようとしても出来ません。どうやらポートが塞がっているようです。
Ustream用のファイアウォールのポート開放 | Ustream Help Centerによると、TCP/UDPのイン/アウト共にポート1935と、IRCチャット用ポート6667を開放する必要があるとのこと。
ユネスコのネットワーク管理者に打ち合わせを申し入れました。
2月9日(木)
ユネスコのサーバルームは思ったより大規模で、多くの人が働いていました。
担当の方に事情を話すと、Wifiでは帯域を保証できないのでEthernetを使わせてくれるとのこと!
「ここの回線速度はどのくらいなんですか?」
「100Mbpsだよ」
「100Mbps!光ですか!」
日本では珍しくないですが、フランスではまだまだ光回線が入っている所は少ないのでラッキーでした。
「上り1Mbps帯域保証してあげるよ、1Mbpsあればけっこういいでしょ?」
「もっとください、2台使うかもしれないし」
「う〜ん……3月11日って何曜日?」
「日曜日です」
「ああ、日曜なら誰も働いてないから」
「帯域使い放題?!」\(‘ㅂ’)/\(‘ㅂ’)/
ただネットにトラブルが起きた場合は休日で誰もいないため、担当者を家族ごとコンサートに招待することに。
本番一週間前にテストして問題があれば解決しようとのことで、担当者も協力的だしこれで回線に関してはバッチリ!とこの時は思い、翌日帰国したのでした。
さて2週間後スーツケースに古川さんからお借りした機材を詰めてフランスに戻り、自宅であれこれテストを重ね、いよいよ会場での試験となりました。
3月2日(金)
本番まで残す所あと9日。スケジュール的に今日成功しないとUSTREAMで中継すると宣言できないタイミングです。
JAPONAIDEのグラフィックデザイナーKôくんに借りたCore i7のMacBook ProにEthernetケーブルを挿して、いざ!しかし肝心のネットに繋がりません。
ユネスコ内はけっこう広くてコンサートが行われる会議場とネットワーク管理者が作業するサーバルームはかなり離れており、基本的に電話でのやり取りです。
Proxyを設定しないとダメとのことで、こちらのMACアドレスを知らせ、プロキシサーバ名を教わり設定するもやはり繋がらず。のっけから基本的な所でつまずくというか、USTREAM以前の問題です。
ProxyをIPアドレスで指定したらやっとネットに繋がりました。
ユネスコの方は会議があるとのことで、僕達だけでテストを続けます。ひととおり配線し、Ustream Producer Proで配信開始をクリック!しかし、配信開始ボタンが暫く点滅した後エラーになり配信できません。
Cannot connect to the RTMP/Flash server at the given IP address.
Verify the server is reachable at the given address. [-4018]The output is
rtmp://flash*.ustream.tv/ustreamVideo/9360422
Stream: broadcaster/live85 *の数字は毎回変わります
というようなアラートが出ます。何度試しても同様で為す術なし。
こんなことで果たしてUSTREAM中継なんて出来るのだろうか??と不安がよぎります。
会議で不在のネットワーク管理担当者を待つこと2時間。
夕方やっと電話がかかってきました。
エラーの状況を説明し「例のポートは開いてますか?」と聞くと、
「開いてないよ。送信先IPは?flash65.ustream.tvだけでいいの?」
Σ(゚д ゚;) メールで開けといてって言ったじゃん!(しかも何度も)
その後、配信開始ボタンは押せるようになったものの、配信中のチャンネルを他のMacで見ても絵が動きません。
サーバルームでモニターしている担当者によると、
「上りのパケットが来てないよ?ping打ってみて」
pingは通るのに静止画状態です。これはいったい…電話であれこれやり取りしながらテストすること1時間、いい加減焦れてきて、
「いったいここのネットワークはどうなってるんですか!?他所じゃ何の問題も無いのに、ここじゃ何一つまともに動かないじゃないですか!」
とフランス人の真似をしてぶーたれました。
後で聞いたことですが、ユネスコ内では使用できないウェブサービスがかなりあるとのこと。いろいろ制限が設けられているのでしょう。
すると担当者が、
「プロキシ削除していいよ、そのMacだけファイアーウォールを取り払ったから、何の制限もない状態だよ」
再度配信開始を押すと、モニター用のMacBook Airを見守っていたKôくんとわびすけが
「動いた!動きましたよっ!」\(‘ㅂ’)/\(‘ㅂ’)/
その途端、機嫌のいい日本人に戻りました。いやはやひと安心ですがやっとスタート地点。今までの苦労は何だったのでしょうか(苦笑)
「金曜の晩にこの設定を適用して帰るから、忘れないように金曜にメールを送ってくれる?」とネットワーク担当者。
(5分おきに送りますよ。ていうかその前にまた来よう…)