パリの歩行者は信号に関係なくいつでも車道を渡ろうとする人が多いし、近年ではすっかり増えた自転車に加えトロチネットっていう電動キックボードとかも車道を走っているので、車の立場からすると益々油断がならないんですよね。
それで奥さんはパリ市内はコワいからと、車の運転は専らぼくの役割だったんですが、コロナウイルス問題がこの硬直した夫婦の関係性に変化をもたらしました。
メトロを避けるため、バイト先の郊外のアトリエに奥さんが勇気を振り絞って自分ひとりで運転して通うようになったのです。
慣れてみると自動車通勤は非常に楽だそうで、もし電車+徒歩だったらヘトヘトで無理だったと言いながら毎日往復約30Kmの道のりを安全運転で走っています。
頼もしい!これでいつぼくが運転を引退しても安心です。
そんなある日、いつものように奥さんが運転しているといきなり警告音が鳴ってドッキリ。
タイヤの空気圧が落ちていますよ、という警告なのでした。
えっ、最近のクルマってタイヤの空気圧がわかるんだ!?
どうも今どきの車事情に疎くて。
とにかく帰りにアトリエの近くのガソリンスタンドで空気入れてくればいいよ、という話になりました。
そんなわけでガソリン入れがてら、初めて自動車のタイヤ空気入れに挑戦した奥さん。
結果、適正空気圧250kpa(キロパスカル)のところ219kpaに落ちて警告が鳴ったのが、更に180kpaに下がってしまったそうです。
いったい何がどうしたの!?
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