花見
青春の光と声
ちょうど読み終わる長さです
Cheap Trick – Voices
まさか卒業式で泣くなんて思ってもみなかった。
式の間も、卒業証書を手渡されたときも平常心だったのに。
これから校舎を出て、在校生が拍手と笑顔で見送ってくれる中を校門に向かうというところで、全校生徒から恐れおののかれている月影先生のようなおっかない音楽教師に思いがけず励まされたんだ。
それで不意をつかれて、涙が止まらなくなってしまった。
ぼくは進学できなかった。
自力で通学できるような高校はなくて、受験勉強にはどこか真剣に取り組めないまま、記念に一校だけ受けてみた無理めな高校はやっぱり落ちた。
まぁ義務教育の小学校も中学校もずいぶん入学を断られたんだから、楽しい中学生活を3年間おくれただけでも御の字だ。
でも芸大には行きたかったので、大検を受ければいいや、と思ってたんだけど。
その中学卒業直後の春休み、テレビでやっていた高校が舞台の映画を眺めながら、(あ〜こういう「青春」ってもう味わえないんだな…)と思うとなんだか急に寂しい感じがした。
これからどうなるんだろう?
先のことはさっぱりわからず、とりあえず毎日が春休みだけど、終わりのない休みは有り難みもない。
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Jose Cuervo: Last Days
ら抜き言葉は日本語学習者には合理的!?
めっちゃウザがられそうで恐縮なんですが、いきなりプチ自慢?からはいります。
学生の頃、英数が苦手な落ちこぼれでしたが国語は好きで得意科目でした。
どの程度得意だったかというと、中三最後の全国共通学力テストで国語だけ偏差値80でした。Wikiによると偏差値80は全体の0.13499%だそうですが、それでもうちの公立中学校にはT丸さんという秀才がいて国語でも全然かないませんでした。
(T丸さん、もしも偶然これをご覧になったら、中学のときの国語の先生が懐かしがっているので連絡ください!)
当時ひやかしで社会見学的に通ってみた近所の駿台予備校でも授業中にビートルズの伝記を夢中で読みふけってしまうアホっぷりでひどい成績でしたが、国語だけは成績上位者リストに載ったことがあり、間違えるとしたらいつも漢字でした。今も漢字はますます書けなくなってるんですけどね…。
文法警察に見逃してもらうためのビミョーな前振りはこのくらいにしときます。
まぁそんなわけで、数少ない得意科目だった国語には愛着やこだわりもあり、なるべくちゃんとした正しい日本語を使うようにしなきゃいけないと思っていたのです。
なので、いわゆる「ら抜き言葉」にも違和感がありました。
ところが、日本語を勉強している友人に質問をされたりするようになってだんだん考えが変わってきたんです。
もうら抜き言葉は積極的に活用していってもいいんじゃないかと。
外国人にとっての日本語の難しさとは?
今日たまたま大阪出身の友人と「ら抜き言葉」の話になったのですが、関西弁ではら抜きが当たり前故に「ら抜き言葉」ということばを最近まで知らなかったそうです。
しかも関西弁では「ら」どころか「が」や「を」などの助詞まで省略してしまうとのこと。それでも通じるんですよね。
常々思うんですが、日本人って何でもコンパクト化するのが好きだし得意じゃないですか。
主語も省略して、略せるものはどんどん略して短くし、極めつけは旅の思い出までも五七五の17文字に圧縮。
しまいには「あ」「うん」の呼吸でコミュニケーションできちゃうんですから、もうほとんどテレパシーかっていう。
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