6月4日の日本緒戦の前日、仕事仲間から電話。明日のチケットが手に入るとのこと!
せっかく戻っているんだから一試合くらいスタジアムで見たいなぁ、埼玉が近くていいんだけど・・・でもチケット全部はずれたし、ネット販売は全然繋がらないし・・・と思っていたところだったのでびっくり、しかも日本代表の試合だし。
というわけでわびすけと南北線で浦和美園へ。次々と青いユニフォーム姿の人が乗り込んできて楽しくなってくる。ワールドカップなのに盛り上がりに欠けるなぁと感じていたけどやはりスタジアム周辺は違う。仕事仲間と落ち合い入場を済ませお弁当等の入ったお土産のバッグを受け取りバックスタンド席へ。さすがにサッカー専用スタジアムだけあって見やすい。最高の雰囲気の中、試合を待ちながら食べるお弁当は美味しかった。
試合はご存知のように両チームで4点入った好ゲーム。目の前のゴールに鈴木の同点弾が、そして稲本の勝ち越し弾が突き刺さったときは興奮しまくって、思いっきり叫ぶも自分の声が聞こえないほどの盛り上がり!
残念ながら3点目は認められなかったけど、気分的には3対2で?引き分けた試合で満足。おかげさまでいい想い出になりました。
それにしてもメインスタンド等のいい席がかなり空いていた。これを目の当たりにするとチケット問題で入れなかった多くの方々が本当に気の毒だ。だいたいチケット販売の貧弱なサーバは何なんだ?HTMLにも間違いがあってMacじゃ使えないぞ。そして何よりも、続出したインチキ判定。いいかげんにしろよFIFA!
W杯帰国
フーリガン出国規制をかいくぐり(!?) 久しぶりに帰ってきた日本。前回のフランス大会にひき続き、2回連続でワールドカップを開催国で迎えられるなんてラッキー!でもグループリーグの間しか居られないんだけど。
ところで日本政府ったら、マラドーナ入国させてあげなさいってば。
レアルマドリー
日頃穏やかで心優しいスペイン人プログラマ、ホセとの会話。
「ホセ、今晩レアルマドリー対日本代表の試合があるんだよ。レアルの100周年アニバーサリーお遊びマッチだけど」
「マジ!?レアルをぶっ殺さなきゃ駄目だっ!」
マドリード出身にもかかわらずFCバルセロナの熱烈なサポーターであるサッカー難民のホセは、レアルを心底嫌っている。
「レアルを叩きのめせっ!日本チームはけっこういいんでしょ?」
「そんなの無理だよ、普通0−5で負けるでしょ。ジダンもラウールも出ないから0−3くらいかなぁ」
「じゃあせめて怪我させろっ!」レアルのこととなると豹変っぷりが凄い。
「日本代表もクラブチームの決勝戦や怪我で中心選手5人くらい出れないし・・・そうそう、ワールドカップ後に日本人選手がレアルに移籍するかもしれないんだよ」
「レアルが日本人選手を!?なんていう名前?」
「Nakamura (中村俊輔選手) っていうんだけど」
「じゃあ、そしたらKyoはレアルを応援するようになるんだね」
「え”っ、それはあのその・・・」
「ふぅ〜ん、そうかいそうかい・・・」ホセの冷たいまなざしが痛い。だいたいフランスには「ジダンがいるから」レアルを応援する人が多いのだ。そして試合結果はやはり、ホセには申し訳ないが2軍に軽くあしらわれてしまった。そりゃそうだろ、だってレアルってスペイン代表より強いじゃんか!
ル・マンでライブ
週末、ル・マンのアイリッシュ・バーへ演奏しに行った。人前で演奏するのはちょうど一年ぶり。そしてル・マンに来るのはかれこれ15年ぶりだった。
飲み過ぎか?ライブの出だしでヤンは何弾けばいいか完全に忘れちゃうしで初めはどうなることかと思ったけど、デキはともかくけっこう楽しんで演奏できた。
ル・マンのお客さんは寛大かつ「みんないい人だ」状態で、帰り際にわざわざ「ドラム良かったよ!」と言って握手しに来てくれる人もいて嬉しかった。
ところでドラムは中学の頃からやってるんだけど、パリに来てからオンラインのドラムスクールに入ったらかなり新鮮。やはり基本が大事なんだなぁ、思えば絵を描くこととバンドしかしていなかった十代の頃にもっとちゃんと勉強しとくんだった。
凧上げ
会社の仲間達と大勢乗れる車を借りて4年ぶりのベルクへ。十年来のバンド仲間で今は仕事仲間でもあるヤンの別荘で週末を過ごす。まだまだ寒く、強い風の吹く浜辺では凧上げ大会が開かれていた。砂浜では車椅子がにっちもさっちも進まないため通りから眺めていると、仲間達が4人がかりで車椅子ごとかついで砂浜のなかほどまで運んでくれた。この砂浜は海辺までの幅が100〜200メートルもある超遠浅で、砂は白くてとても細かい。子供の頃以来だなぁと感慨にふけっているとヤンから凧を渡された。フランスの凧は日本のものと違って足がなく2〜4本の糸で操るようになっている。始めはすぐ墜落してしまいなかなかうまくいかなかったけれど、だんだんコツがわかってきて落とさずに上げ続けることができるようになってきた。次々変わる風に合わせて糸を懸命に操るのが単純に楽しい。
自分自身はまったく移動せずに凧を上げていたら、プロのウィンドバギー選手でフランス2位だというヤンのいとこが誉めてくれた。もっとも、単にタイヤが砂に埋まって動けやしないのだが。
没頭するうちすっかり無心になって、ただひたすら風と対話しているようだった。みんなのおかげでできた貴重な経験。
そういえば子供の頃から凧上げは見ているだけで、自分でするのは初めてだった。