僕が人生でいちばん好きなのは寝返りをうつことだ。まどろみながら寝返りをうつとき、ほんの一瞬幸福を感じる。
4/9/1997
CMの美術をやっていた頃、会社の近くの食堂からよく出前をとった。ここのカツ丼はとても美味しいけれど食べ終わると脳が溶けそうなほど眠くなる。きっと隠し味に睡眠薬を使っていたのに違いない。ライバル会社が経営してる食堂だったりして・・・。
居残ることにしたのは、
「しちゃったことを悔やむよりしなかったことを悔やむ方が嫌だ」
「この先どうなるか判らないほうが楽しい」
という理由が大きいけれど、
「どうせなら長く居ないと飛行機代がもったいない」
という貧乏性的な動機もあった(ちなみに海外は初めてでした)。
メトロの階段をよちよち昇っていたら通りがかりの紳士に
「君は英雄だ」
と励まされた(と、解釈した)せいもちょっとあった気がする。
そういえば僕が春休みの旅先で居残ることを決め、大学を自動的に中退した後でも色彩計画論の授業には全部出席したことになっていたらしい・・・。
みなさん、その節はお世話になりました。