バスで行く
パリの公共交通機関といえば、まず思い浮かぶのが
100年以上前から市民の足として親しまれている地下鉄、メトロ。
ですが、東京の大江戸線のように各駅にエレベーターが 完備されているわけではないので、車いすユーザーには便利とはいえません。
そこでお薦めなのがバスの利用。
路線は細かく張り巡らされており、地下に潜らないので パリの風景も楽しむことができます。
まだ旧式のものも残っていますが、主要路線を中心に 車いすマークの付いた車輌が増えてきました。
バスが来るとき手を挙げて運転手さんに合図すると、
停車後なんとバス全体が油圧で歩道側へ少し傾き、
床面との段差が低くなります。
更に後ろの降り口からスロープが出てきますので、
そこからスルリと乗り込むと、
そこは車いすの優先スペースになっているというわけです。
近年東京でも(他の都市部でも?)車いすマークの付いたバスを
よく見かけますが、同じようなしくみなのでしょうか?
東京ではバスを利用したことがないので気になります。
バスにとって一番の敵はやはり交通渋滞でしょう。
パリでは数年前から、主要な道路の第一車線は公共の交通機関、
つまりバスとタクシーのみで、一般の車輌は通ることができない
専用車線になっていますのでその点は劇的に改善されました。
近年、環境に優しい乗り物の重要性が唱えられる中、
パリでも一部電気バスが走っています。
自転車も見直されています。
そういえば、考えてみると車いすって非常にクリーンな乗り物ですよね!
2004/05/18